久しぶりのリッタースポーツ実食レビューです。
ドイツが誇る庶民派チョコの代表格「スポーツシリーズ」チョコは、これまで5種類をことごとく食べ尽くしてきましたね。
ゲルマン民族の末裔らしい質実剛健な味わいと現代風の甘さを融合したスポーツ系チョコは、今回もその実力の炎を実食家の口の中に持ち込んでくれるのか?
ではとくとご覧に入れましょう!
バターレモンの実力を!
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リッタースポーツ「バターレモン」外観レビュー!
いでよバターレモン!
ゲルマン民族の魂というにはカラフルな装いですね。
しかも今回はレモン入りですから、口の中に爽やかな風が吹き荒れることが予測されます。
ココアバター、ぶどう糖、バターミルクパウダー、全粉乳、脱脂粉乳ヨーグルトパウダー・・・
これだけの脂肪分とミルクの量を配合しないといけないゲルマンのエネルギー消費量というか、北の国の酷寒を乗り切るための体熱保存効果というのでしょうか。
カラフルな見た目とは程遠い、「みっちりエナジー」満開な原材料の顔ぶれにいつもの「リッタースポーツ節」を感じ取れて嬉しいでごんす。
中身の色合いが実に素晴らしい。
淡いレモン色に彩られたホワイトチョコの穏やかな佇まいがあまりにも目に優しすぎて、しばらく見とれてしまいました。
そんなテンダーな色合いとは裏腹に、相変わらずたくましいブロックの塊を堂々と見せるところが伝統のリッター魂というべきか。
幅も同じなのでしょうか?
ヤ―。(はい、の意味)
こちらも伝統の「厚み」です。
ブロック一つ一つに刻まれた「リッタースポーツ」の丸みを帯びた文字の配列の正確さもお見事。
決して堅苦しい印象を与えないイタリックスタイルの親しみに満ちた美しさは、これから食べるチョコの味わいの未来を予感させる「甘い期待感」を演出してくれるように見えますね。
ではそろそろ!
香りを堪能してみましょう。
ほんのりオイリーで淡いレモンの香りが鼻をくすぐる午後3時のおやつの時間。
決して華美ではないけど、地味ながら果実の華やかさが鼻粘膜のヒダの一つ一つをくすぐるように撫でていく至極のひと時か・・
「これはいける」
この予言めいた言葉が私の脳裏に浮かんだ時、それは目の前のチョコに神の御心が宿る瞬間でもあるのです。
いでよカカオ大明神!!
バーン!というジョジョ的効果音が心の中で鳴り響く中、いよいよ食の祭典が始まりました。
「はっ!」とばかりに一つまみ食べると、ソフトな口当たりと共に甘すぎず、「ふんっ!」と声を荒げて二つ目を食べると、甘酸っぱいヨーグルトの風味が舌先を美味しくくすぐる、そして「あああん!」と切なげに三つ目を食べたら、それをくるむ「ふんわり」した甘さの調和が、たちまち口の中でゲルマンオルガンの旋律を奏で始める!
むしろホワイトチョコレートの風味はほとんど感じられず、ただカリッとした食感が唯一無二のゲルマン的存在感を示しているように感じた、炎の第2ラウンド!
するとこれまでにない「爽やかな風」が、口から鼻にかけて「ぶおっ」と通り過ぎる素敵な瞬間がきます。
「これはきっと檸檬」
レモンといわずに漢字で書くところに、ある種の大正ロマンを含んだ日本のプライドをゲルマン側に提示したチョコレート実食家。
このままいけば確実にゲルマンの地の奥深くにあるシュヴァルツヴァルトの黒い森に誘われる・・・
そこからさらに奥地にあるレモン畑に吸い込まれて魔女と一緒に土を耕しそうになる誘惑を断ち切るため、あえて繰り出そうあの必殺の呪文を・・・
そう、それが「檸檬」。
しかし!
実食家の必死の文化的精神的な抵抗に関わらず、リッターはまろやかで優しい「レモンの酸味」と「ヨーグルトの甘酸っぱさ」そして「ほどよい食感」を次々と繰り広げ、男の口の中に襲来して甘味味覚を奪っていったのでした!
そしてついに!
「参りました」
開始から約30分が経った頃、私はついに負けを認めました。
もはやこれ以上の勝負は無意味です。
すでに私の口の中は敗北の檸檬味で甘酸っぱい香りに満ちており、精神的にも肉体的にもゲルマンチョコの侵攻を受け止めるタフネスさは残っていませんでした。
パッケージだけとなったレモン卿は言葉を発することはありませんでしたが、その爽やかな残り香はきっと卿一流の「アフィダージーン」な返しの意味をもっていたのでしょう。
負けてなお爽やかな余韻をパッケージの中に残しながら、レモン卿は近くのごみ箱の中に姿を消していきました。
「ごっつあんです」
去りゆく老兵に深々と下げつつ、私は次なる戦いの夜明けに向け、扉の向こうのトイレに静かに旅立つのでした・・(完)
まとめ
これはやられました。
むしろリッタースポーツの中でもトップレベルの美味しさかもしれません。
乳酸菌系の味わいは「ストロベリーヨーグルト」味がありましたが、これはそれをはるかに超えるマイルドさと自然な味わいでした。
単にチョコレートというよりも「チーズケーキ」の味わいを感じます。
後味も口当たりもさっぱりで、くどくなく非常に食べやすいです。
これまでトップを誇っていた「ハニーソルトアーモンド」味と拮抗する美味しさを持つんじゃないですかね?
もし店舗でまだあれば、リピ決定ですね!
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