ドイツ洋菓子の名店ケーニヒスクローネのスイーツ実食レビューです。
前回までは同ショップの極旨スイーツ「フォンダン・ショコラ」の口どけの良さに感動しましたが、今回は少し味わいの感想が異なる種類の美味しさになります。
【ケーニヒスクローネ】ホワイト・フォンダンショコラ購入!ハチミツの優しさと慈しみの味わいに涙した!
フォンダンショコラの場合はどちらかといえば「フランス菓子」に寄っている感じはあるんですよね。
今日紹介する「はちみつアルテナ」は、ケーニヒスクローネの持ち味である「ドイツの家庭の味」を忠実に再現したような味わいになっています。
フォンダンショコラが華やかで儚さを持つ味わいだとすれば、はちみつアルテナは素朴で大地の力強さを感じる美味しさがあるといいましょうか。
タイトルでは「はちみつ」と「栗」に美味しさのポイントを絞っていますが、実際には米粉やみりん、オリーブオイルなど様々な食材の複合的な味わいで舌に刺激を与えてくれたような気がします。
では早速、そんな「大地のパワー」を感じる「はちみつアルテナ」の味わいレビューをご覧に入れましょう。
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「はちみつアルテナ」外観レビュー
まずは外観からどうぞ。
なかなか重い箱になってます。
内容の濃さが期待できますね。
箱を開けてみると、
パンフ類の次に竹の皮に包まれたスイーツが出てきました。
これフェイクじゃなくて、実物だったように思います。
匂ったらそれらしい香りがしましたよ。
袋から中身を取り出すと、
アルテナ登場です。
チョコ&抹茶なので、真ん中に仕切りを入れて収納されています。
大きさは手より少し大きめ。
厚みもまずまずです。
少しカットしてみましょう。
ケーキの生地はふんわりと軽めの印象ですね。
ケーキ全体の重さは栗の重量も関係しているのかもしれません。
抹茶のほのかな香りと、はちみつ生地の香ばしさが混じった、美味しそうな匂いがします。
特に表面の色濃いコーティング生地の部分にベビーカステラに似た香ばしさを感じます。
チョコ味はチョコの甘く濃い香りがそのままですかね。
他は抹茶と同じ香りという印象です。
では実際の味わいを見ていきましょう。
「はちみつアルテナ」実食レビュー
実食に移ります。
その前に一つだけ確認を。
今回の実食では「常温」「加熱」の2種類に分けていこうと思います。
添付されていたミニパンフで「加熱して食べるとより美味しく味わえる」とあったためです。
常温でも美味しいとも書いてあるので、まずは常温でその次に加熱バージョンを「抹茶」「チョコ」の順番でレビューしていきたいと思います。
常温で食べた場合
抹茶味
生地はしっとりしています。
上品に効いた抹茶の風味と、控えめな甘さが口に優しいですね。
栗が結構大きく、しかもかなりの香ばしさがあって、ここが一番美味しかったです。
底のクッキー部分も甘さ控えめで、少ししっとりながら歯ごたえもあるので、これも栗と同じように歯ごたえとジュワっとした美味しさを感じました。
紅茶が合う美味しさといえますね。
チョコ味
カカオのビターな味わいが想像以上に効いています。
しっとりした生地の優しさと甘さ控えめな味わいは抹茶と同じで、栗のパンチーな絶品さ加減も変わらない旨さを保っています。
底クッキー部分も一見あっさりとしながら、ケーキ全体の旨味を吸収する味の深さを感じます。
歯ごたえもピシッと決まって、こちらも美味しいですね。
温めて食べた場合
次は電子レンジで加熱して食べたバージョンです。
ミニパンフのガイダンス通りにラップにかけて40秒ほど温めます。
出来上がりです。
ではそれぞれの味わいを見ていきましょう。
抹茶味
香りがかなり良くなっています。
特に栗の香ばしさが倍増しに感じますし、何よりしっとりした口当たりが最高に美味い。
底部分のチョコが加熱することで溶けるように設計されており、それがまたジュワっとした美味しい食感を演出してくれます。
生地全体がより柔らかく、しっとりとなって口に馴染み、底の溶けたチョコの甘い苦味が生地の馴染感をより強調して味わいに変化をつけています。
栗の香ばしさ、はちみつの甘さ、米粉主体の生地のジュワと感が合わさって、すごくマイルドでジワリとくる自然の美味しさが美味しすぎました。
チョコ味
香りは抹茶味に比べると少し抑え気味です。
下敷きの溶けチョコの味わいが抹茶よりもパワーアップして登場。
生地のふんわりカカオ風味を越えて、その部分が先鋭化しているようなソリッド感を感じます。
底のクッキー生地が相変わらずガジッと安定した食感を保持していて、栗のしっとりさと香ばしさも完敗の一言。
全体的に落ち着いた大人の味わいで、抹茶のように華やかさがない分、カカオマスの深みを実感できる味わいだといえます。
まとめ
栗の美味しさがずば抜けて映えていた、今回の「はちみつアルテナ」レビュー。
ジュワっとした底部分のクッキー、オイルや調味料で湿ったスポンジ生地の旨みなど、地味な部分でしっかりした美味しさを支えていたように思います。
温めた後はそれがより鮮明になり、なるほどこれがケーニヒスクローネで一番人気の秘密なのかと納得させられました。
感覚的にこの菓子は「ドイツのお母さんが作る伝統的な家庭用スイーツ」というイメージがあり、だからこそ派手さはない分、味わい深い安定した味わいを感じることができたのかもしれません。
くどさもなく、生地もしっとり柔らかで、食べ過ぎてお腹が重くなることはない至極の一品。
これは最近の中の久々のヒットです。
栗も最高。
ぜひとも皆様にお勧めしますよ。