ドイツの名門チョコレートメーカー「ワインリッヒ」のお酒チョコシリーズです。
成城石井で見つけたチョコになります。
店頭ではほかにもラム、シャンパン、ウィスキーのシリーズがあり、今まで食べたことのないウォッカのチョコに決めました。
ウオッカと言えばロシアのお酒で有名ですが、いったいどんな風味付けがされているのでしょうか?
それでは早速、実物をレビューしていきましょう。
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ウォッカレモンチョコ実食タイム
パッケージを開けると、そこはカカオ色の天国だった・・・
などと川端康成の「雪国」の冒頭シーンを真似て表現してみましたが、確かに色合いはマイルドなカカオ色が目に優しくて、きれいにブロック分けしつつ、角をきっちり除去して丸みを帯びさせたチョコデザインに職人の国ドイツらしいこだわりを感じます。
「見るからに美味しそうじゃないか・・・」
ため息をはきつつ、私は宝物を触るように、ブロック分けされたチョコの一つ一つを撫でていきました。
チョコを愛する気持ちが講じると、こうして可愛い我が子を慈しむように「かわいい、かわいい」をして微笑ましく眺めるのが常です。
1分ほど撫でて眺めて気が済むと、ようやく一つ一つを食べてみる気持ちになってきました。
開封したときの香りは、確かにウオッカの鮮烈なフレーバーがパッと鼻腔をつきます。
ブロックから一つを切り取ると、口に入れてみました。
すると・・
(!?)
甘酸っぱいレモンの香りが舌細胞を包み込みます。
お酒が含まれているので、もっと辛口の風味を想像していただけに、このスウィーティーなフルーティーさは意外でした。
そして続いてきたのが、チョコのマイルドな味わい。
(これは・・・ミルクチョコレート)
ダークとかビターとはかけ離れたマイルディーな甘さ。
もうこうなると、ウオッカの影も形もありませんが、それはそれで抑え気味の甘さが美味しいので全然OKです。
アルコール度数40%以上を誇るロシアの魂があっけなくチョコレートとレモンに負けたことに同情の念を禁じ得つつも、チョコ実食家としてはチョコの美味しさが一番です。
ホッキョクグマの自慢の酒も口ほどにないなと軽くバカにしつつ、とりあえずミルクチョコのマイルドな味わいには熱いブラックコーヒーが合うぜということで、キッチンにキューバ産の豆を挽きに行こうと立ち上がったその時でした。
「!!!」
突然、口の中を襲った強刺激。
それも舌先にピリリと電気が走ったような、結構お強めのストロングフレーバー。
(これは・・)
それはウォッカの襲来でした。
舌先に走るピリピリ感こそ、雪の国『露西亜』が極東の中年オヤジに贈る晩春の「パダーラク」(贈り物)だったのです。
「ハッ、ハラッショー!!」
ピリピリと走るアルコール刺激に感激した私は思わず無意識のうちにロシア語で「素晴らしい!」と叫んでいました。
(この辛みそして刺激はまさに・・・!)
ツーンと鼻にくる刺激が私に対するロシアの怒りを表現しているようでした。
(完全に舐めていた・・・すまぬ、北の大地の友よ。許してくれ。そして魂を抱いてくれ)
どこかの曲のタイトルをどさくさまぎれにのたまうと、私はそのまま心の中でその歌を口ずさみながら、ゆっくりと丁寧にチョコを噛んでいきました。
食べてしばらくすると舌先を襲っていたピリピリ感は、やがてすぐにかき消されるように食道の彼方に立ち去っていきました。
紅茶(ダージリン)を濾してちびりちびりとやりながら食べていると、おそよ5分ぐらいで完食となりました。
海外のチョコの甘さは強烈なので、今回も一度で食べきれないと予想したのですが、このチョコはスムーズに食が進み、まるで明治の板チョコレートをバリバリ食べるようにして5分足らずで全部を平らげることができました。
まとめ
ミルクチョコレートとレモンの甘酸っぱさがとにかく目立つチョコでした。
両者が絶妙にコラボレートして、砂糖のしつこさを微塵も感じさせません。
食が進みすぎて5分で食べてしまったというのは本当のことで、値段が300円前後だったことを考えると、もう少しゆっくり味わって食べたほうがよかったかな、もったいなかったな、というのが食後に強く感じたことも付け加えさせて頂きます。
つまり、それくらい美味しかったということ。
ワインリッヒはほかにもフルーツ系のチョコを得意としているので、そちらも次回は試してみたいなと思ってますよ。
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